2013年09月02日

稿本天理教教祖伝逸話篇一九四 お召し上がり物

稿本天理教教祖伝逸話篇一九四 お召し上がり物

教祖(おやさま)は、高齢になられてから、時々、生の薩摩藷を、ワサビ下ろしですったものを召し上がった。
又、味醂も、小さい盃で、時々召し上がった。殊に、前栽の松本のものがお気に入りで、瓢箪を持って買いに行っては、差し上げた、という。
又、芋御飯、豆御飯、乾瓢御飯、松茸御飯、南瓜御飯というような、色御飯がお好きであった。そういう御飯を召し上がっておられるところへ、人々が来合わすと、よく、それでお握りようのものを拵えて、下された。
又、柿の葉ずしがお好きであった。これは、柿の新芽が伸びて香りの高くなった頃、その葉で包んで作ったすしである。
柿の葉ずし - Google 検索.png
柿の葉ずし - Google 検索


<今現在できる、自分なりの「さとり」>
教祖(おやさま)の「面影」についての御逸話が続いています。

柿の葉寿司は衛生的な問題からか手間のためか、提供されることはありませんが、毎月の御本部月次祭での炊事本部提供の昼食には必ず、色御飯(炊き込み御飯)が出されます。
これは、この御逸話から、教祖(おやさま)をお慕いしてのものだと言われています。

「そういう御飯を召し上がっておられるところへ、人々が来合わすと、よく、それでお握りようのものを拵えて、下された。」
という点について、教祖(おやさま)のお側に最も永くつとめられた増井りん先生の思い出話によると、教祖(おやさま)のお茶碗は通常よりも大きい物をお使いになっていましたが、「おてぶくぼ」と言って大半は人に与えられたということです。
「おてぶくぼ」とは、教祖(おやさま)ご自身が周囲の方々の手のひらに食べ物をお移しになって、共に喜びを分かち合われることだそうです。


「おてぶくぼ」
私はよく、珍しいものをいただいた時や、御馳走をいただきまする時は、必ずこれを側の人々にも分け合うていただいてもらいます。それで家の者や孫などは、自分の好きなもの当たった時は黙っていまするが、そうでもない時は面倒がって、なぜおばちゃんはそんなことをするのかと尋ねます。すると私はいつも、教祖のお食事を遊ばした時の物語りをいたして言うて聞かしますると、みんな得心してくれます。
私は神様のお言葉、秀司先生のご下命によりまして、永らくの間、教祖のお守り役を仰せつかりましたが、その間、特に深く感じさしていただいたのに、この「おてぶくぼ」と言うのがあります。
それは、神様の御食膳に何か珍しいものを差し上げますると、神様は、必ずご満足の後、お箸をお取り上げになってから『てぶくぼ』と仰せられて、御自身で相手の手のひらにそれをお移しになって、ともに喜びをお分かちになるのであります。二人おれば二人、三人おれば三人に、それぞれたくさんお移しになって、ともにお喜びになるのであります。神様はいかなる時も決して御自身だけでご満足なさることなく、皆とともにお喜びをお分かちになりました。恐れ多いことであります。

教祖の御好物
教祖は何がお好き、何がお嫌いというようなことは、かつて仰せられたことがござりませんでした。どんなお粗末なものを差し上げました時でも、必ず御黙祷の上『おいしいな』と仰せられましたが、少々御好物のごとく拝されたものに飴と少量の味醂とがありまする。味醂の方はごく小さいお盃に二、三杯お召しになったように記憶いたします。それで私は河内に帰った時は、途中で飴と味醂とを買ってきて差し上げるのが楽しみでした。
なお、お召し上がりにならなかったものに牛肉と鳥肉等がありまする。ある日も信徒の方で大きな山鳥を教祖に差し上げたことがありますが、その時教祖は山鳥の背(せな)をさもあわれげにお撫でになってから
『こんな目に逢うたのやなあ、可愛そうに、今度は鳥に生まれずに他のものに生まれておいで。』
と仰せられてから、下におさげになりました。御慈悲禽獣に及んでいたのであります。ただお召し上がりの時のお茶碗はかなり大きい「どうくろ」のお茶碗を御使用でございました。これは「おてぶくぼ」の時、小さいのではみんなに行き渡りませんので、大きいのをお用い遊ばしたのであろうと拝察いたしています。

道友社新書26「先人の遺した教話(五) 誠真実の道・増井りん」120〜122ページより


このような親心溢れるお心配りを知った上で教祖(おやさま)の食のお好みを知ると、日常、ここで挙げられているような食事に出会った時、教祖(おやさま)のお姿をより身近に感じることができるように思います。
御本部月次祭当日に、炊事本部の昼食を頂きながら、道の仲間と教祖(おやさま)について和やかに話していれば、教祖(おやさま)へ馳せる想いも、より身近に、より深く感じられるはずです。


先人の遺した教話 (5) (道友社新書 (26))
<参考リンク>
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posted by 朱夏 at 05:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 稿本天理教教祖伝逸話篇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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